Feature#マイソク#物件登録

入力 5 分のマイソク作業を、30 秒に

RETTO チームです。今日は、新しく組み込んだ「マイソクからの物件情報の自動入力」の話を書きます。

投資物件を探す際、避けて通れないのが「毎回の物件情報の入力」ですよね。自作のスプレッドシート、紙のノート、収益試算アプリに毎回手入力 — どの方法を取っていても、共通する面倒な作業がひとつあります。

マイソクを見ながら、価格や築年、面積、接道幅といった項目を、フォームに 1 つずつ写していく作業です。

ためしに数えてみます。1 項目に 15 秒、入力すべき項目が 20 個前後あるとして、1 物件あたりだいたい 5 分。もし「月 10 件は並べて比較したいな」という方なら、毎月 50 分。年間で見ると、なんと 10 時間 も「マイソクを書き写すだけ」の時間に消えていく計算になります! 比較したい物件が増えれば増えるほど、肝心の検討時間が削られていく — ちょっと本末転倒な構造ですよね。

そもそも、マイソクの情報をフォームに写すこと自体は、不動産投資のゴールではありません。物件を比べて、収益性を試算して、その物件と本気で向き合うかどうかを見極める — その手前にある下準備のひとつにすぎません。準備にかける時間が減れば、判断に向き合う時間が増えていきます。

そこで RETTO では、マイソク 1 枚から物件情報を自動で読み取り、新規物件フォームに流し込む機能 を追加しました。

自動入力される 17 の主要項目

今回の機能で自動抽出できるのは、以下の 17 項目です。物件登録フォームの主要な項目は、これでざっくり埋まります。

  • 基本情報: 物件価格、想定賃料、物件タイプ、構造、築年月、住所、都道府県
  • 面積・規模: 延床面積、土地面積、階数、部屋数
  • 法規制・権利: 容積率、建蔽率、用途地域、接道幅、再建築可否、権利形態

PDF・JPEG・PNG のいずれの形式でも投入でき、1 ファイルあたりの読み取りは 15 秒〜 1 分程度。あとはフォームに値が反映されるのを待つだけです!

あくまで「人間の判断」をサポートするための設計

ただし、この自動入力された数値は、あくまで 「下書き」 として使っていただくイメージです。

たとえば、マイソクに書かれている想定賃料は売主さんの「希望値」であることが多いですよね。実際の投資判断では、周辺の相場観をもとに少し厳しめに引き直してシミュレーションするのが鉄則だと思います。

「まずは面倒な初期入力を AI にやらせておいて、人間は自分の判断で数字をチューニングしていく」

そんな使い勝手を意識して設計しました。

読み取り精度と、誤入力を防ぐ工夫

読み取り精度は、元のマイソクの品質に大きく左右されます。各項目がクリアに見やすく書かれたマイソクであれば、全項目を抽出することも可能です。

一方で、築古アパートのほぼ手書きのマイソクや、何度も使い回されて文字が潰れた FAX スキャンになると、構造や築年、接道幅などが読み取れないケースが出てきます。

いまの段階では物件種別による精度のばらつきがあるため、自動入力されたフィールドは フォーム上で数秒間グリーンにハイライトされる仕組み を入れています。「ここが AI によって書き込まれた箇所だ」とユーザーが目で追えるようにして、数値が黙って入ってしまうことを防ぐための工夫です。

「数字だけ残って根拠が消える」のを防ぐ

抽出に使ったマイソク (PDF や画像) は、その物件の「写真」として一緒に保存される仕組みにしています。あとから物件詳細を開き直したときに、抽出された数値だけでなく、その元になったマイソクの原本もすぐに確認できます。

抽出した値だけを残して原本を捨ててしまわないのは、後から読み取り誤りをチェックしたり、新しい抽出ロジックで再判定したりできるようにしておきたかったからです。「数字だけ残って根拠が消える」状態は、投資判断の記録として致命的 だと考えました。

まずは 1 枚、試してみてください

物件登録は、その先の投資判断につながる入口です。視覚的なハイライトでユーザーの目を通す導線を作りつつ、抽出精度の方もこつこつ上げていきます。

マイソクの自動入力は、これまで 1 物件あたり 5 分以上かかっていた登録作業を、30 秒前後 に縮めます。お手元にマイソクが 1 枚あれば、ぜひ RETTO に投げ込んで違いを試してみてください!

公開: 2026年5月1日